脱線事故 車両などの保存施設 2025年12月に完成へ

107人が死亡したJR福知山線の脱線事故の事故車両などを保存する施設について、JR西日本は、2025年の12月に完成させる方針を遺族らに伝えました。

平成17年4月、兵庫県尼崎市のJR福知山線、通称、宝塚線で快速電車がカーブを曲がりきれずに脱線し、線路脇のマンションに衝突して107人が死亡、562人がけがをしました。
事故を受けて、JR西日本は、遺族や被害者への説明会を毎年開いていて、JRは11日の説明会で、大阪・吹田市の社員研修センターの隣に建設が進められている事故を起こした車両などを保存する施設について、2025年の12月に完成させる方針を伝えました。
JRは保存施設を社員に教訓を伝える安全教育のためにも活用する予定ですが、施設を一般に公開をするかについては、賛否が分かれる意見が出されたことから、引き続き検討するということです。
JR西日本の長谷川一明社長は、「事故車両は、大切なご家族さまが亡くなった場所で、大切に保存をさせていただく。公開のしかたはさまざまなお気持ちを聞きながら、方向性が決まることになると思う」と話していました。