和歌山 潮岬灯台が点灯開始から150年 「灯室」を特別公開

和歌山県串本町にある潮岬灯台が、点灯開始からことしで150年になるのを記念し、11日に照明装置が置かれた部屋が特別に公開されました。

本州最南端にある潮岬灯台は、明治6年(1873年)9月に初めて点灯されてから、ことしで150年を迎えました。
これを記念して11日、ふだんは立ち入ることができない、照明装置が置かれた「灯室」と呼ばれる部屋が特別に公開され、事前に申し込んだおよそ50人が参加しました。
参加者は地上からおよそ20メートルの高さにある「灯室」まで階段で上がり、灯台を管理する田辺海上保安部の職員から、照明装置は直径が1メートル20センチで、内部には1500ワットのハロゲン電球があり、レンズと反射鏡によって、およそ35キロ先まで光が届くことなどについて説明を受けていました。
和歌山県田辺市から訪れた50代の女性は「大きなレンズを間近で見ることができて感動しました」と話していました。
田辺海上保安部の塩谷禎章 次長は「歴史的な建造物を多くの人に見てもらい、灯台の役割について知ってもらうことができてよかったです」と話していました。