明治瓶詰牛乳から医薬品検出4万4000本あまり回収へ

大手食品メーカー「明治」の大阪の工場で製造された瓶詰の牛乳から、牛の感染症予防などに使用される医薬品が検出されたとして、大阪府は、会社に対して4万4000本あまりの回収を命じました。これまでに健康被害の報告はないということです。

回収を命じられたのは大手食品メーカー「明治」の大阪・貝塚市にある工場で製造された180ミリリットル入りの瓶詰の牛乳「明治牛乳」です。
大阪府によりますと、今月(11月)6日に行った、保健所による定期検査でこの牛乳から動物用の医薬品「スルファモノメトキシン」が0.02ppmの濃度で検出されたということです。
このため、大阪府は食品衛生法に基づき、会社に対して賞味期限が今月13日の製品、4万4577本の回収を命じました。
大阪府によりますと検出された成分は微量で、健康に影響はないとみられるということです。
「スルファモノメトキシン」は牛などの感染症予防や治療に使用される抗菌剤で、食品衛生法では成分の混入を防ぐため、搾乳する72時間以内の使用が禁止されています。
回収対象の製品は主に西日本エリアの個人宅などを中心に流通したとみられるということですが、これまでに健康被害の報告はないということです。
大阪府は成分が混入したいきさつや流通先の確認を進めています。