大阪ガス 脱炭素化へメタネーションなど新研究開発拠点起工式

都市ガスの脱炭素化に向けて大阪ガスは、「メタネーション」と呼ばれる技術の開発などを進める新たな研究開発拠点を大阪・此花区に建設することになり、10日、起工式が行われました。

大阪ガスの新たな研究開発拠点が設けられるのは、大阪・此花区の酉島地区で、10日の起工式には幹部らおよそ30人が集まり、工事の無事を祈りました。
およそ20万平方メートルの敷地に地上4階建ての研究棟や、実証実験のための施設が建設される予定で、再来年(2025年)の完成を見込んでいるということです。
会社では、二酸化炭素と水素を合成して都市ガスの主な原料となるメタンを作り出す、「メタネーション」と呼ばれる技術の開発などを進めていて、この施設では、水素の代わりに水を活用してメタンをつくり出し、その際に発生した熱を再び利用する手法の研究を主に行うことにしています。
このほか、太陽光発電に関連する気象予測などの研究も進める計画です。
大阪ガスの藤原正隆 社長は「この新たな拠点で脱炭素をはじめとした将来を担う中長期的な研究開発に本格的に取り組んで、社会課題の解決に力を注いでいきたい」と話していました。