「119番の日」 大阪 枚方で交通事故想定の救急出動訓練

「119番の日」の11月9日、大阪・枚方市で交通事故を想定した救急出動の訓練が行われました。

枚方市と寝屋川市を管轄する消防組合は、毎年、「119番の日」に合わせて訓練を行っていて、9日は、救急隊員12人が参加しました。
訓練は、高齢者が車のアクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こしたという想定で行われました。
隊員たちは、運転席で意識を失っているけが人役の救急隊員の状態を直ちに確認し、ガーゼを頭に巻いて止血を行ったり、脊髄損傷などを防ぐため、全身を道具で固定したりしていました。
枚方市と寝屋川市ではことしに入って先月末までに救急車が出動した件数は、およそ3万8000件と過去最多のペースになっていて、消防組合によりますと、新型コロナが5類に移行されたことで、外出先での事故やけがなどが増えたとみられるということです。
訓練を見学した救急隊員を目指している専門学校生は「迅速に対応をしていてかっこいいなと思いました。自分も一人でも多くの人を救えるように勉強や実習を頑張りたい」と話していました。
枚方消防署の西谷耕治 救急隊長は「事故だけでなく急病など、どんな事案にも対応できるようにするのが救急隊の使命です。すべてに対応できるようこれからも訓練を続けていきたいです」と話していました。