大阪 茨木の山あいでクマか 目撃情報相次ぐ 小学校でも警戒

大阪・茨木市の山あいの地区で、先月(10月)から今月にかけてクマとみられる動物の目撃情報が相次ぎ、市は注意を呼びかけています。

茨木市によりますと、山あいにある忍頂寺や泉原などの地区では、先月24日から今月8日までにクマとみられる動物の目撃情報のほか、足跡や爪痕の情報が6件寄せられたということです。
このうち、泉原の清溪小学校では、6日朝、児童がグラウンドにクマとみられる大人の拳ほどの大きさの足跡を見つけたということです。
市の教育委員会によりますと、小学校ではこの日、午後からの授業を取りやめ、7日と8日は通学路に教員が立つなどして警戒にあたったということです。
また、小学校から3キロほど離れた忍頂寺では、7日、住宅のそばにある柿の木に数センチの大きさの爪痕が複数あるのが見つかりました。
爪痕を見つけたこの家に住む80代の男性は「クマの姿は見ていませんが、猟友会の人がクマの爪痕だと話していました。柿が好物だと聞いていたけれど、まさか自分の家に来るとは」と驚いていました。
茨木市では、山にはできるだけ1人で入らないよう呼びかけるとともに、入る際は鈴やラジオなどを利用してクマに人間の存在を知らせて、万が一、遭遇した場合は騒がずにゆっくりとその場を離れてほしいと呼びかけています。