阪神日本一 記念のラッピング列車 運行始まる

プロ野球・阪神が38年ぶりに日本一になったことを受けて、阪神電鉄の路線では監督や選手たちがデザインされたラッピング列車の運行が7日から始まりました。

運行が始まったのは、阪神の日本一を記念した6両編成のラッピング列車で、列車のヘッドマークには阪神の優勝ロゴが使われているほか、車体には日本シリーズのMVPに輝いた近本光司選手などの等身大の姿が貼られています。
車内の天井や壁には岡田監督や中心選手の、あわせて23人があしらわれた記念ポスターや、ファンの応援に感謝を伝えるポスターが貼り出されています。
ラッピング列車を運行する阪神電鉄経営企画室の飯塚研一さんは「日本一のお祝いと、ファンヘお礼ということで企画させていただきました。沿線にお住まいの方だけでなく野球ファンや電車好きの方にも楽しんでいただけたら」と話していました。
ラッピング列車は阪神本線となんば線、そして、それぞれの乗り入れ区間で来年の1月下旬まで運行され、ダイヤは阪神電鉄のホームページで公表する予定だということです。

【水族館で日本一祝う水槽】
和歌山県串本町の水族館でも阪神タイガースの38年ぶりの日本一を祝う魚たちの展示会が始まりました。
串本海中公園センター水族館では6日から「阪神タイガース優勝おめでとう水槽」と名付けられた水槽が設けられ、近くの海でみられる4種類10匹の魚が展示されています。
阪神のチームカラー、黄色と黒のしま模様が特徴的なのは「カゴカキダイ」です。
ユニフォームを思わせるしま模様の「イシダイ」や「オヤビッチャ」も元気に泳ぎ回っています。
また、「トラ模様」が名前の由来となっている「トラウツボ」は、おもちゃのバットの中を住みかにしていました。
阪神ファンだという、群馬県高崎市からきた50代の女性は「ビールで乾杯しました。38年ぶりなので大変興奮しました。水槽はすばらしい作品で、すごい工夫がされています。すごくおめでたい」と話していました。
飼育員の佐久間夢実さんは「阪神ファンの人もそうでない人も38年ぶりの優勝にちなんだ水槽を見て、楽しい気持ちになってほしい」と話していました。
特別展は今月12日まで開かれています。

【トラの餌やり体験】
プロ野球、日本シリーズで、阪神が38年ぶりに日本一を果たしたことを記念して、7日、姫路市の動物園では、2頭の白いトラ、「ホワイトタイガース」に無料で餌やりが体験できる催しが行われました。
これは、姫路市の動物園「姫路セントラルパーク」が阪神の38年ぶりの日本一を祝って企画したもので、ふだんは土日と祝日に500円の料金で行っているホワイトタイガーへの餌やり体験が1日先着38組まで無料で参加できます。
動物園の展示スペースでは、5歳の双子の姉妹、アールとグレイと名付けられた「ホワイトタイガース」が公開されていて、訪れた人たちが次々に餌やりを体験しました。
親子連れなどが恐る恐る鉄格子の隙間から金属の棒の先に付けられた牛肉を差し出すと、2頭のホワイトタイガーは後ろ足で立ち上がるなどして肉をくわえ、旺盛な食欲をみせていました。
餌やりを体験した親子は「間近で見られて迫力がありました。応援していた阪神の日本一に合わせて、いい体験ができました」などと話していました。
ホワイトタイガーへの無料の餌やり体験は、今月9日から12日までの4日間も行われる予定です。
入園料は必要です。

【阪神日本一セール期待】
阪神タイガースのスポンサーを務める家電量販店の上新電機の金谷隆平社長は、日本一を祝うセールによる売り上げ効果に期待感を示しました。
大阪に本社がある家電量販店の上新電機は、20年余りにわたって阪神タイガースのオフィシャルスポンサーを務めています。
7日の会見で、阪神が38年ぶりの日本一に輝いたことについて、金谷社長は、「待ちに待った日本一です。社員も非常に喜んでいるし、優勝セールでお客様も来てくれるので感謝感激です。ぜひ連覇してほしい」と述べました。
上新電機では、9月のリーグ優勝の時に15日間、セールを行っていて、この月の売り上げは前の年の同じ時期に比べて2割増加したほか、期間中に会員がおよそ7万4000人増えたということです。
また、6日から始まった日本一を祝うセールの出だしも好調で、さらなる売り上げ効果に期待しています。
金谷社長は、「日本一のセールの経験がないので、ふたを開けてみないとわかりませんが、かなり業績に貢献してもらえると思います」と話していました。