神戸 阪神・淡路大震災の記憶を伝承する催し

阪神・淡路大震災の被災地のボランティア活動などに携わった人たちから震災の記憶を伝承していこうという催しが神戸市で開かれています。

この催しは阪神・淡路大震災の記憶を語り継ぐ活動を進めるNPO法人が今回初めて開き、10代から80代までのおよそ60人が参加し、4日から2日間の日程で伝承が行われています。
はじめに、震災以降、復旧のボランティア活動やまちづくりに携わった7人によるパネルディスカッションが行われました。
このうち、地域コミュニティーを支援するNPOの中村順子さんは、生活物資の支援や、仮設住宅に集会所を設置する支援をした当時の経験がいまの活動につながったと語りました。
そのうえで、中村さんは、「私たちが取り組んだことを『やってみよう』と思う人が今後出てくることが震災の記憶を伝承することではないか」などと話していました。
また、行政の支援が滞る中、ボランティアの存在が重要な役割を果たしたことなどを振り返り、震災の教訓として今後何を語り継ぐべきかを話し合っていました。
参加した男子高校生は「震災を知らない世代の自分たちが震災を語り継ぐにあたって何が大切かを考えるきっかけにしたい」と話していました。
伝承は、5日まで合宿形式で行われます。