和歌山 田辺 平安時代の装束で「熊野古道絵巻行列」

平安時代の装束を身にまとい、「熊野詣で」を再現する催し、「熊野古道絵巻行列」が和歌山県田辺市で行われました。

この「熊野古道絵巻行列」は、田辺市中辺路町の観光協会が地元の歴史や魅力を広く知ってもらおうと毎年、行っています。
3日は事前に申し込んだ30人余りが平安時代の「狩衣(かりぎぬ)」や「壺(つぼ)装束」などを身にまとい、法皇にふんした人を先頭に古道沿いの神社を参拝しました。
このあと、およそ1.5キロの道のりをゆっくりと練り歩き、平安時代の熊野詣でを再現しました。
熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は、世界遺産登録から来年で20年となります。
沿道には、外国人を含む多くの観光客などが訪れ、みやびな光景を写真に収めていました。
参加した田辺市の20代の男性は「今とはまったく違う衣装で、昔の人はこんな風に熊野詣でをしていたのかなと、タイムスリップした気持ちになりました」と話していました。
見学に訪れたカナダ出身の50代の女性は「皆さん、衣装がよく似合っていてとてもきれいでした。すてきな写真を撮ることができました」と話していました。