京阪バス 来年春までに16路線廃止へ 運転手不足を理由に

京阪バスは、運転手不足を理由に大阪・守口市や寝屋川市などで運行する16の路線について、来年(2024年)春までに廃止すると発表しました。

京阪バスの発表によりますと、▼12月15日の運行を最後に、▽京阪守口市駅と古川橋駅を結ぶ路線や、▽京阪大和田駅と門真団地を結ぶ路線など、あわせて7路線を廃止します。
そして、▼来年春には、▽京阪香里園と寝屋川市駅を結ぶ路線や、▽京都の近鉄新田辺と草内を結ぶ路線、さらに、▽大津の石山駅とびわこ浜大津を結ぶ路線などあわせて9路線を廃止し、あわせて16の路線が廃止となります。
一方、運行ルートを見直して新たに2路線を運行させるとしています。
会社では、運転手が全体で1割程度不足している状態だということで、▼運転手に休日出勤してもらったり、▼貸し切りバスの依頼を断ったりするなどの対応をとってきましたが、今回、廃止を決めたということです。
廃止にあたり、利用者が少ないことに加え、鉄道や他社のバス路線が運行していることを考慮したとしていますが、最寄りのバス停がこれまでより遠くなるケースもあるということです。
京阪バスは「バス運転業務の担い手不足によって一部の路線で運行を終了することになった。不便をおかけするが、理解してもらいたい」としています。

【路線バス廃止に利用者は】
京阪バスは大阪・守口市などを走るあわせて16の路線を廃止することを決めましたが、廃止される路線の1つを長年、利用してきた80代の女性は「大日へ買い物に行くのに使っていたので、廃止になればすごく残念です。自転車に乗ると危ないのでバスを利用するようになりましたが、今後はモノレールなど、別のルートを考えないといけません」と話していました。
門真市に住む母の送り迎えにバスを利用しているという50代の女性は「バスは乗り換えがなく、安心して母を見送っていたので、廃止になると本当に困ります」と話していました。