兵庫県 自転車ヘルメット購入支援で電話相談窓口を開設

兵庫県は自転車に乗る際のヘルメットの着用率を向上させようと、購入費用の一部を補助する取り組みを始めることにしていますが、補助の対象や申請のしかたについて問い合わせが相次いでいることから、11月1日から専用の電話相談窓口を開設しました。

自転車用のヘルメットはことし(令和5年)4月に努力義務化されましたが、兵庫県では着用率が依然として低いことから、県は購入費用の一部を補助する取り組みを始めることを決め、12月上旬から受け付けを始めることにしています。
県によりますと、受け付けが始まるのを前に補助の対象や申請のしかたなどについて毎日20件ほどの問い合わせが相次いでいるということで、1日から専用の電話相談窓口を開設しました。
相談窓口では早速、「申請に必要なものを教えてほしい」とか「いつ申請を行えばいいのか」といった問い合わせの電話が次々とかかっていました。
県くらし安全課の大内政照 交通安全官は、「質問があればぜひコールセンターに問い合わせてほしい。この機会に、安全基準を満たしたヘルメットを購入して着用してもらいたい」と話していました。
相談窓口の電話番号は「0120−134−076」で、年末年始を除く毎日、午前9時から午後5時30分まで受け付けています。

【補助の内容・対象は】
今回の兵庫県の取り組みは、ヘルメットを新たに購入した人に対して、金額に応じて4000円を上限に補助するものです。
補助は現金ではなく、▽民間のキャッシュレス決済のポイントか、▽クオカードで給付されます。
また、補助の対象となる条件は、まずは「県内に住んでいる」ことです。
そして、このうち、▽65歳以上の高齢者、▽18歳までの子どもとその親、それに、▽大学や専門学校などに通う学生が対象になります。
子どもは18歳までであれば何人でも対象となりますが、親はどちらか1人分だけです。
また、対象のヘルメットは「SGマーク」がついているなど安全基準を満たしていることが示されたものに限られます。
申請の受け付けは、来月(12月)上旬からオンラインで行われます。
先月(10月)3日以降に購入したものに限られ、購入した日付や店舗、商品名などが書かれたレシートか領収書が必要になります。
▽インターネットのフリマサイトで購入したものや、▽自治体が発行する「プレミアム付き商品券」を利用して購入したものは補助の対象にはならないので注意が必要です。

【兵庫県内の自転車店は】
兵庫県内の自転車店では、この取り組みに合わせてヘルメットを買い求める人の数が増えているということです。
明石市にある「サイクルベースあさひ西明石店」では、ヘルメット着用が努力義務となったことし4月から問い合わせが例年の2倍以上になっていましたが、県が費用を補助することが決まって以降、さらに増えたということです。
取材した31日も、店を訪れた客の姿が見られました。
高橋翔 店長によりますと、最近は、「ふだん使い」しやすいようカジュアルなタイプのヘルメットが人気で、5000円から8000円の間の商品がよく売れているということです。
店では、ヘルメットは頭の大きさに合ったものを選び、使用を始めて3年以上たったら買い替えを検討してほしいとしています。
高橋店長は、「ヘルメットは大事な頭を守るもので、今回はお得に購入できるチャンスだと思います。ぜひ購入を検討してほしい」と話していました。