サイト利用料金めぐる架空請求詐欺で6000万円被害

神戸市の女性(70代)が「サイト利用料金の未払いがあります」などと電話で繰り返しうそを言われ、計約6000万円の電子マネーや現金をだまし取られていたことがわかり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますとことし1月、神戸市東灘区に住む女性(74)のスマートフォンに信販会社の社員を名乗る人物から「サイトの利用料金の未払いがあります。電子マネーを買って払ってください」などとうその電話があり、女性はコンビニで30万円分の電子マネーを購入して記載された番号を伝えたということです。
その後、サイバーセキュリティセンターの職員などを名乗る人物から「ウイルスが拡散されて被害者が出ているので保険に入ってください」などと繰り返し電話がかかってきたということです。
女性はうそを信じてしまい、ことし9月ごろまでの間に複数回にわたって現金を宅配便で送ったほか、口座に振り込むなどして計約6000万円をだまし取られました。
10月に入って相手と連絡が取れなくなって警察などに相談したところだまされていたことがわかり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
警察は電子マネーの購入や現金の送付を指示されても絶対に従わず、警察に相談するよう呼びかけています。