京都 ALS患者嘱託殺人事件 医師の裁判 来年1月から

4年前(2019年)、難病のALSを患う京都市の女性を本人からの依頼で殺害した罪などに問われている医師の裁判員裁判が、来年(2024年)1月から京都地方裁判所で始まることになりました。
この医師とともに同じ罪に問われている別の元医師は無罪を主張していて、初公判で医師がどのような主張するのか注目されます。

医師の大久保愉一被告(45)は、4年前、元医師の山本直樹被告(46)とともに全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病のALSを患っていた京都市の当時51歳の女性から依頼を受け薬物を投与して殺害したとして嘱託殺人などの罪に問われています。
裁判の争点や証拠を絞り込む手続きが行われていましたが、京都地方裁判所は大久保被告の裁判員裁判の日程について、初公判を来年1月11日に開き、判決を3月5日に言い渡すと発表しました。
山本被告はすでに裁判が始まっていて、「大久保被告と共謀もしていないし、実行もしていない」と無罪を主張していて、ことし12月に判決が言い渡される予定です。
大久保被告が裁判でどのような主張をし、事件のいきさつがどこまで明らかになるのか注目されます。