京都で活躍 日本画家の青春時代の作品紹介
明治末期から昭和初期にかけて京都で活躍した日本画家たちの青春時代の作品を中心に紹介する特別展が京都市で開かれています。
京都市左京区の京都国立近代美術館で開かれている特別展では、明治末期から昭和初期にかけて京都ゆかりの画家たちが日本画の新しい表現を模索していた青春時代の作品を中心におよそ100点が展示されます。
このうち、京都を舞台に活躍し、近代の日本画をけん引した土田麦僊の「海女」は、ゴーギャンなど西洋の画家に強くひかれていた初期の代表作で、鮮やかな青で表現されている海と生命力あふれる女性たちの姿が印象的に描かれています。
また、日本の美しい自然を題材に描き続けた麦僊の盟友小野竹喬の「郷土風景」は独特の色彩感覚で日本の山水風景をみずみずしく表現しています。
京都国立近代美術館の小倉実子学芸員は、「地元の作品を見直したり、それぞれの画家の青春を楽しむ機会にしたりしてほしいです」と話していました。
この特別展は12月10日まで京都市左京区の京都国立近代美術館で開かれています。