京都 秋晴れのもと「時代祭」約2000人が都大路練り歩く

「動く時代絵巻」とも呼ばれる京都の「時代祭」が行われ、平安時代から明治維新までの衣装を身につけたおよそ2000人の行列が秋晴れのもと都大路を練り歩きました。

「時代祭」は明治28年に始まったもので、「葵祭」や「祇園祭」とともに京都の三大祭りに数えられています。
22日は、明治維新のころの新政府軍の鼓笛隊を先頭におよそ2000人の行列が正午に京都御苑を出発しました。
行列は歴史をさかのぼる形で編成され、幕末に活躍した坂本龍馬や安土・桃山時代の織田信長などが続きました。
また、来年のNHKの大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部も登場し、唐花と呼ばれる模様の着物を身にまとい、台車に乗って都大路を進みました。
紫式部役は、祇園甲部の芸妓、市有里さんがつとめ、「沿道から声をかけてもらい、貴重な経験ができました」と話していました。
22日は、警察発表でおよそ6万8000人の観光客などがつめかけ、さわやかな秋晴れのもと行列の様子を写真におさめるなどして楽しんでいました。
神戸市から孫と訪れたという60代の女性は「色々な時代の衣装がありましたが、中でも平安時代の着物がきれいでした」と話していました。