大阪府・大阪市「ライドシェア」プロジェクトチーム設置へ

自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」について、大阪府と大阪市は、再来年の大阪・関西万博の半年前から期間中に限定して導入することを目指して、今後、プロジェクトチームを設置し、国との協議を行うための制度のたたき台を検討することになりました。

再来年の大阪・関西万博に向けて、大阪府の吉村知事は、自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」について、期間を限定して導入することを目指し、有識者などによる検討の場を設ける考えを示しています。
こうした中、19日、大阪府と大阪市の幹部らによる会議が開かれ、大阪・関西万博の半年前となる来年の秋から、万博の期間中に限定して「ライドシェア」を導入することを目指し、11月に、府と市の関係部局でつくるプロジェクトチームを設置し、国との協議を行うための制度のたたき台を検討する方針を確認しました。
「ライドシェア」をめぐっては、観光地や過疎地でのタクシー不足の深刻化を踏まえ、政府が導入に向けた検討を進める方針ですが、今週、開かれたタクシー業界を支援する自民党の議員連盟の会合では、安全性の確保に課題があるとして反対意見が相次ぎました。
会議で、吉村知事は、「賛成、反対、両方の意見を聴いて、課題の整理を行っていきたい。万博が行われ、新たな未来社会を実現する大阪で、新たな移動の手段やあり方を提案していきたい」と述べました。