兵庫 姫路で平和首長会議の国内総会始まる 平和の大切さ訴え

核兵器の廃絶を目指す世界の国と地域の都市でつくる平和首長会議の国内総会が兵庫県姫路市で始まり、「姫路空襲」の語り部などが平和の大切さを訴えました。

平和首長会議は、核兵器の廃絶と世界平和の実現を目指すため、昭和57年に広島市と長崎市の呼びかけで設立され、世界の8311の都市が加盟しています。
この会議の国内総会が18日から姫路市で始まり、広島市の松井一実市長はロシアによるウクライナへの軍事侵攻やイスラエル軍とイスラム組織ハマスの衝突が続く情勢を踏まえ、「平和は遠くにあるものではなく、市民の願いと行動で実現するものです。平和文化を世界中に広げるため自分が何ができるかを考えてほしい」とあいさつしました。
このあと、昭和20年に500人を超える人たちが亡くなった姫路空襲の語り部として活動している94歳の黒田権大さんが祖父母を亡くした体験を語り、「戦争はいったん始めるとやめるのは大変難しい。私は昭和の戦争の体験を命ある限り、語り続ける使命を全うしたい」と述べました。
続いて、姫路市立山陽中学校の放送部の生徒たちが、戦争体験者から学び、語り継いでいくことの大切さを訴えました。
山陽中学校の生徒は、「平和の大切さを改めて考えたので、これからもそれを伝えていきたい」と話していました。
この会議は19日も開かれます。