大阪 天王寺動物園でチンパンジー逃げる 3時間余たって捕獲

17日午前、大阪・天王寺区の動物園でチンパンジー1頭がおりから逃げ出しましたが、3時間余りがたった午後1時半すぎに園内で捕獲されました。

大阪の天王寺動物園などによりますと、17日午前10時すぎ、動物園で飼育しているメスのチンパンジー1頭がおりから逃げ出しました。
消防によりますと、40代の獣医師が顔をかまれてけがをしたということです。
チンパンジーはその後、園内の木の上にいましたが、大阪市によりますと、麻酔銃を発射してあたり、3時間余りがたった午後1時半すぎに捕獲されたということです。
動物園は午前9時半に開園していましたが、この影響で17日は臨時休園となりました。
市によりますと、チンパンジーは飼育舎の老朽化にともなうリニューアル工事のため仮の飼育舎にいたということで、動物園などが逃げ出した原因を調べています。
天王寺動物園では、16年前の2007年にもチンパンジーが逃げ出す騒ぎが起きていて、このときは、メスのチンパンジーが健康診断に来た獣医師が目を離したすきに飼育舎から逃げ出し、職員が麻酔銃を使って捕獲しています。

【逃げ出したチンパンジー 名前“レモン”】
動物園によりますと、今回逃げ出したチンパンジーは園内で飼育している6頭のうちの1頭で、名前が「レモン」、年齢は19歳だということです。

【訪れた人は】
チンパンジーが逃げたことで、天王寺動物園は臨時休園となりました。
青森から子どもと一緒に訪れていた男性は、「最初はなぜ休園になったのか知りませんでしが、周りが騒然としていて、近くにいた人がチンパンジーが逃げたと教えてくれました。安全が第一なので休園はしょうがないと思います」と話していました。
また、2歳の息子と一緒に訪れていた30代の女性は、「動物園に来る途中にヘリコプターがたくさん飛んでいたので、びっくりしました。子どもがずっと動物園に行きたいと言っていたので残念です」と話していました。