全国地域安全運動 オール阪神さんが詐欺被害に“ストップ!”

全国地域安全運動が11日から各地で始まり、大阪市では漫才師のオール阪神さんが、寸劇で笑いを交えながら特殊詐欺の被害の防止を呼びかけました。

この取り組みは、大阪・北区にあるコミュニティーセンターで行われ、漫才コンビ「オール阪神・巨人」のオール阪神さんが警察官とともに市民らおよそ150人の前で寸劇を披露しました。
寸劇は還付金詐欺の手口を紹介しながら進められ、還付金をもらうつもりでATMに向かう高齢者役をオール阪神さんが見つけると、「今、はやりの還付金詐欺に遭ってるんとちゃうか。おばちゃん、ストップ!」と止めに入りました。
そして、被害に遭わない対策として「友達に金を貸しても返ってきたためしがないように、こんなええ話はない。在宅中でも留守番電話の機能を使って知らない電話に出ないで」と軽妙な語り口で注意を呼びかけていました。
大阪府警察本部によりますと、ことし8月末までに大阪府内で確認された特殊詐欺の被害額は、およそ24億4000万円と、去年の同じ時期と比べておよそ5億4000万円増えているということです。
オール阪神さんは「一生懸命に働いて老後に使うお金が無残に持っていかれるのは本当に悔しいことです。みなさん、絶対にだまされたらだめですよ」と話していました。