神戸 東日本大震災の地震や原発事故の記憶を伝える出張展示会

東日本大震災の被災地から離れた地域の人たちにも地震や原発事故の記憶を伝えようと、福島県の伝承施設の資料を紹介する出張展示会が神戸市で開かれています。

この出張展示会は神戸市の「人と防災未来センター」で開かれていて、福島県双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」が所有する資料、あわせておよそ80点が展示されています。
このうち、津波の被害のあとに福島県楢葉町の海岸で見つかった持ち主がわからないアルバムや、線量を計測する人の様子を写した写真などが紹介され、津波や原発事故による影響を伝えています。
また、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、立ち入りが厳しく制限されている帰還困難区域を示すため、「通行止め」と書かれた道路の看板が置かれていて、日常生活と切り離された被災地の実情を物語っています。
森川徹 運営課長は「阪神・淡路大震災と同じく東日本大震災の被害や実態についても忘れてほしくないという思いで開きました。今後の防災や減災について考えるきっかけにしてほしいです」と話していました。
この出張展示会は来月26日まで開かれています。