京都 平等寺で薬師如来立像を特別公開 「薬師詣り」で参拝に

無病息災などを願って12の寺院を回る「薬師詣り」が行われる寺の1つ、京都市の平等寺で薬師如来像の特別公開が始まりました。

京都市下京区の平等寺では、国の重要文化財に指定されている「薬師如来立像」が、7日から特別公開されています。
ふだんは非公開となっている「薬師如来立像」は、高さが1メートル50センチあり、左手には病気を治す薬が入るとされる薬壷を持っています。
平等寺は平安時代に創建され、祭られている薬師如来像が、現在の鳥取県にあたる因幡の国の海で見つかったとされるいわれから「因幡薬師」とも呼ばれています。
この寺は、無病息災や厄よけなどを願って京都市内の12の寺院を回る「薬師詣り」の1つで、それぞれの寺で仏像などの一斉公開がはじまり、訪れた人は手を合わせて参拝していました。
平等寺の大釜諦順 住職は「薬師如来の本来の御利益は衣食住を困らさないというものです。この機会に自分自身や周囲の安全を祈ってもらいたいです」と話しています。