プラネタリウム誕生100年 100歳の人祝って出前鑑賞会

近代的なプラネタリウムがドイツで誕生してから10月21日でちょうど100年になります。
兵庫県明石市では、プラネタリウムと同じ100歳の人たちをお祝いしようと、持ち運びができるプラネタリウムを使った出前の鑑賞会が開かれました。

明石市立天文科学館では、近代的なプラネタリウムが誕生してからちょうど100年となることし、100歳を迎えたお年寄りにプラネタリウムの投影会を開いてお祝いしています。
明石市内のグループホームでは5日、ことし7月に100歳になった里見きぬ子さんとその家族のほか入所者16人が参加しました。
学芸員はまず、スライドを使って9月の中秋の名月の日に見えた星空や100年前に里見さんが生まれた日の夜空を再現しました。
その後、家庭でも楽しめる市販のプラネタリウムを使ってスクリーンや天井に星空が映し出されると、里見さんたちは、目の前に広がる星空をゆったりと眺めていました。
里見さんの義理の娘の節子さんは「義理の母がしっかりと見てくれていてよかったです。みんなと一緒に見られて最大の喜びです」と話していました。
明石市立天文科学館の井上毅館長は、「みなさんが星空を見て楽しそうにされていてうれしいです。プラネタリウム100周年をきっかけに、星や宇宙に興味を持つ人が増えてくれたらと思います」と話していました。