金剛バス後継 利用客多い5路線中心にコミュニティーバス検討

大阪・富田林市などを走る「金剛バス」の路線が廃止されることを受けて、地元自治体などによる協議会の初会合が開かれ、通勤や通学などで利用客が多い5つの路線を中心に「コミュニティーバス」の形で運行を続けていく案が示されました。

金剛バスの運営会社が運転手不足などを理由にことし12月20日で路線バス事業を廃止することを受けて、その後の対応策についての協議会の初会合が開かれ、▼地元の4市町村の担当者や▼自治体から協力要請を受けたバス会社の幹部らが出席しました。
この中では、富田林市の松田貴仁 副市長が「金剛バスの路線廃止は非常事態で、住民からも心配の声が上がっている。運転手不足という課題がある中で、代替交通の確保が何よりの優先課題であり、この場で議論していきたい」と述べました。
会合では、金剛バスの路線が廃止されたあとは、自治体が事業主体となり、運行をバス会社に委託する「コミュニティーバス」の形で、14の路線のうち通勤や通学などの利用客が多い5つの路線を中心に存続させる案が示されました。
具体的なルートや運賃については今後、協議するとしています。
一方、そのほかの路線については、乗り合いタクシーなどでの運行を検討するとしています。
出席者は、この案をもとに議論することで合意し、協議会として来月(11月)中旬までに結論を出すことになりました。