大阪 中之島に再生医療などの新拠点 来年春ごろ開業へ

iPS細胞を使った再生医療など最先端の医療を提供する新たな拠点が来年(2024年)の春ごろ、大阪・北区の中之島に開業することになりました。

これは、iPS細胞を使った心臓病の治療法の開発を行う大阪大学の澤芳樹特任教授などが大阪市内で会見を開き、明らかにしました。
新たな拠点には▼iPS細胞を使った再生医療や遺伝子治療など最先端の医療を提供する病院と▼ヒトのiPS細胞の製造や供給を行う施設、それに、▼関連する研究開発を行う企業を集約します。
大阪・北区の中之島に建設中の地上16階建ての建物で来年の春ごろ開業を予定しているということで、未来の医療を横断的に生み出すという意味を込めて「Nakanoshima Qross」と名付けています。
大学や医療機関、複数の企業が連携して取り組むことで、科学的根拠に基づいた質の高い再生医療の実用化を目指すことにしています。
拠点を運営する一般財団法人の理事長を務める澤特任教授は会見で「いろんな企業や病院がひとつの屋根の下に集まる世界的にも珍しい拠点だ。医療情報や研究データの共有などを進め、さまざまな『化学反応』を起こしていきたい」と話していました。