大阪地検が奈良 三郷町役場捜索 発注工事入札で不正疑い

奈良県三郷町が発注した工事をめぐって、入札が不正に行われていた疑いがあるとして、町役場が大阪地検特捜部の捜索を受けたことがわかりました。
これについて、三郷町の町長は「捜索を受けたことを真摯(しんし)に受け止め、捜査に協力する」と話しています。

三郷町によりますと、町が発注した工事をめぐり、入札が不正に行われていた疑いがあるとして3日、大阪地検特捜部が役場の捜索に入ったということです。
3日は朝から捜索が行われ、総務課や土木関係の部署などから複数年分の入札に関する資料などが押収されたということです。
役場では、特捜部の係官が出入りし、資料が入ったとみられる段ボールを運び出していました。
これについて4日、森宏範 町長が取材に応じ、「不信感を招いたのは私の責任。捜索を受けたことを真摯に受け止め、捜査に協力する」と話しています。
関係者によりますと、町内にある複数の業者にも捜索が入ったということで、大阪地検特捜部は押収した資料を分析するなどして入札の経緯を詳しく調べるものとみられます。