大阪府 ビッグモーター店舗前で街路樹枯れ問題 被害届提出

中古車販売会社「ビッグモーター」の各地の店舗前で、街路樹が枯れていた問題で、大阪府は、管理している街路樹がある、5つの店舗の前の土壌を調査した結果、4つの店舗の前で除草剤の成分が検出されたとして3日、警察に被害届を提出しました。

大阪府によりますと、府内の「ビッグモーター」の5つの店舗の前に府が管理している街路樹があり、このうち複数の店舗前で、▼街路樹が枯れて府が撤去していたことや、▼街路樹がなくなっていたことなどから、府は、5店舗の前の土壌を調査していました。
その結果、▼すでに公表されている大阪狭山市にある店舗の前に加えて、▼貝塚市と、▼茨木市高浜町、それに、▼東大阪市にある店舗の前の土壌から、除草剤の成分が検出されたということです。
これを受けて、府は、3日、警察に被害届を提出したということで、吉村知事は、記者団に対し「府の公共物なので、厳正に対処していきたい。土壌について、府で、原状回復をしたうえで、ビッグモーターに費用を請求する方針だ」と述べました。

【大阪市も2店舗前の被害届】
大阪市は、市内の「ビッグモーター」の2つの店舗の前で、管理している街路樹が枯れていることが確認されたことを受けて、3日、警察に被害届を提出しました。
市によりますと、土壌調査の結果、▼東住吉区の店舗の前では、除草剤の成分が検出され、▼城東区の店舗前では、除草剤の成分が検出されなかったものの、街路樹が不自然に枯れていたことから、被害届の提出を決めたということです。

【大阪府警 器物損壊の疑いで捜査へ】
中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗前の街路樹が各地で枯れていた問題で、大阪府警は3日、府内にある7つの店舗前の街路樹について国や大阪府などからの被害届を受理し、器物損壊の疑いで捜査することにしています。
「ビッグモーター」の大阪府内にある店舗前の街路樹について、一部を管理する国や大阪府などが土壌を調査した結果、▼大阪・東住吉区と、▼大阪狭山市、▼貝塚市、▼茨木市、▼東大阪市にある5つの店舗の前で除草剤の成分が検出されたほか、▼大阪・城東区と、▼堺市にある2つの店舗前では除草剤の成分は検出されなかったものの、街路樹が不自然に枯れていたことが分かりました。
大阪府警は3日、これらの7つの店舗前の街路樹について、国や大阪府、大阪市などから提出された被害届を受理したということです。
今後、器物損壊の疑いで捜査することにしています。