日立造船 来年10月に社名を「カナデビア」に変更へ

大阪に本社がある機械メーカーの日立造船は、来年10月に社名を「カナデビア」に変更すると発表しました。
日立造船は戦後、日立グループから離れ、すでに造船事業からも撤退していたため社名と事業がかい離した状態が続いていました。

発表によりますと、日立造船は、来年10月に社名を、日本語の「奏でる」とラテン語で「道」を意味する「Via」を組み合わせた「カナデビア」に変更します。
技術革新によってオーケストラがハーモニーを奏でるように、人類と自然に調和をもたらす新しい道を切り開くという決意が込められているということです。
日立造船は、1881年に「大阪鉄工所」として創業し、造船事業などを手がけていましたが、日立製作所の傘下に入ったあとの1943年に今の社名に変更していました。
そして戦後の財閥解体に伴って1947年に日立グループから離脱し、2002年に造船事業を分離してその後、撤退していました。
現在は、ゴミ焼却施設の建設や二酸化炭素と水素を使って燃料のメタンをつくる技術、「メタネーション」の装置の開発などを手がけていて、社名と展開する事業がかい離した状況が続いていました。
会社は、来年6月の株主総会に社名の変更を諮り、正式に決めることにしています。