オリックス3連覇 大阪のデパートでセール 神戸でも喜びの声

プロ野球・オリックスの3年連続のリーグ優勝を受けて、大阪のデパートでは21日から記念セールが始まり、リーグ3連覇を祝して「3」にちなんだ商品などが人気を集めていました。

オリックスは2004年(平成16年)に、近鉄バファローズと合併している経緯から、近鉄百貨店ではリーグ優勝から一夜明けた21日からデパートや商業施設、あわせて12か所でセールを始めました。
このうち、大阪・阿倍野区の「あべのハルカス近鉄本店」では、開店前からおよそ300人が列をつくり、通常より15分早い午前9時45分に開店すると、店員が記念の缶バッジを配って来店客を出迎えました。
店では、リーグ3連覇にちなんで、▼およそ500グラムの国産の黒毛和牛が3333円、▼手袋など防寒アイテム3点が入ったセットが3300円で販売され、訪れた客は目当ての品を買い求めていました。
和歌山県から来た56歳の女性は「きのうから優勝したら来ようと思っていました。スカーフと靴下を安く買えたのでうれしいです」と話していました。
また、豊中市の80歳の男性は「3連覇するのは勢いだけではできないのですごいことだと思います。ぜひ『関西ダービー』を見たいです」と話していました。
あべのハルカス近鉄本店販売推進課の増永篤識 課長は「3年連続で優勝のセールができて感謝するとともに、地域の盛り上げに一役買うことができてうれしく思う。日本一に向けて機運を盛り上げていきたい」と話していました。
このセールは今月27日まで行われます。

【公式グッズの店では】
プロ野球、オリックスのパ・リーグ優勝から一夜明け、神戸・三宮にある公式グッズの店には開店前から熱心なファンが訪れ、記念の品を買い求めていました。
開店前に1番で並んでいた兵庫県明石市から来た40代の会社員は、「きょうがたまたま休みで、何か買おうと思って来ました。優勝の瞬間はテレビで見てうれしさがこみ上げました」と話していました。
東京から帰省しているという30代の会社員は、「勝てない時期からは想像できないくらい強くて、3連覇はすごくうれしいです。0歳の娘にはオリックスファンの『オリ姫』になってもらいたい」と話していました。
また、神戸市に住む20代の看護師は、「優勝を伝えるスポーツ紙と宮城選手のタオルを買いました。優勝の瞬間は仕事で見られなかったですが、何か形に残そうと購入しました。3連覇はめちゃくちゃうれしいです」と話していました。

【神戸 長田区の商店街でも喜びの声】
プロ野球、オリックスの3年連続のリーグ優勝を受けて、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区の商店街でも喜びの声が聞かれました。
神戸市長田区の大正筋商店街にあるお茶の販売店では、オリックスの3年連続のリーグ優勝を受けて、一部の商品を割り引きするなどセールを行っています。
また、人気商品のお茶味のあめを500円で袋に好きなだけ詰められるコーナーも設け、さっそく買い求める客の姿が見られました。
店を営む伊東正和さん(74)は大のオリックスファンで、「昨夜は家で試合を見ていて、途中、リードされて心配した瞬間もありましたが、大量得点したあとは安心して見れました」と話していました。
伊東さんの店舗は、28年前の阪神・淡路大震災で被災し、焼失しましたが、当時、神戸に本拠地があったオリックスの快進撃が商売を続ける希望になったということです。
店頭にはオリックスの監督を務めていた仰木彬さんが、2005年に選手たちと商店街を訪れた際の写真や「これからもがんばろう」という直筆の色紙が飾られています。
伊東さんは「震災でみんなが暗い気持ちになる中、被災した人たちにとって共通の明るい話題がオリックスでした。選手の活躍からは本当に元気がもらえるし、必ず日本一になって商店街にも元気をもたらしてほしいと思います」と話していました。