トルコの軍艦遭難から133年 犠牲者の追悼式典

和歌山県串本町の沖合でトルコの軍艦が遭難し、乗組員500人以上が亡くなった事故から133年となった16日、犠牲者を追悼する式典が行われました。

トルコの軍艦「エルトゥ−ルル号」は、133年前の明治23年9月16日、串本町の沖合で遭難し、乗組員500人以上が亡くなりましたが、地元住民が69人を救助し、その後の日本とトルコの友好のきっかけになったとされています。
16日には、串本町にある「エルトゥールル号」の慰霊碑前で式典が開かれ、トルコや地元の関係者などあわせておよそ100人が参列しました。
この中で串本町の田嶋勝正町長が「友好の原点となった歴史を風化させることなく、両国の架け橋の町として、友好関係の一助となるよう尽力することを誓います」と式辞を述べました。
続いて、駐日トルコ大使館のコルクット・ギュンゲン特命全権大使が「ことし2月にわが国で発生した地震に際し、エルトゥールル号から始まった親密な助け合いが、まさにあの日のように行われている様子を改めて目撃しました。助け合いや友情、信頼が今後もわれわれの関係を導いていくと確信しています」と述べました。
その後、参列者が献花を行ったり追悼歌を斉唱するなどして、犠牲者を追悼しました。