近鉄バス・南海バス「コミュニティーバス方式なら協力可能」

「金剛バス」の路線がことしの12月に廃止されることを受けて、近くのエリアを走るバス会社が大阪・富田林市などに対して自治体が運営し、運行をバス会社に委託する「コミュニティーバス」の方式であれば協力できると回答していたことがわかりました。

金剛バスの運営会社は、運転手不足などを理由に、ことし12月20日で路線バス事業を廃止する方針を示していて、富田林市と、太子町、河南町、それに、千早赤阪村の4市町村は、近くのエリアを走る「近鉄バス」と「南海バス」の2社に対して、金剛バスの路線の引き継ぎなどについて協力を要請していました。
富田林市などによりますと、これに対して、2社からは、15日、自社の既存の路線バスの運営に支障が出ないことを前提とした上で、金剛バスの路線については自治体が運営し、運行をバス会社に委託する「コミュニティーバス」の方式であれば、協力できるという回答が寄せられたということです。
4市町村は10月に立ち上げる協議会で、今回の提案をもとに路線のあり方などを議論することにしていますが、現在、金剛バスが運行している路線はすべて赤字となっていて、現状を維持するのは難しいという見方も出ています。