自転車ヘルメット着用率 大阪4.2% 関西は全国平均下回る

ことし4月に着用が努力義務化された自転車用ヘルメットについて、警察庁が都道府県ごとに「着用率」を調べたところ、大阪で4.2%となるなど関西の2府4県がいずれも全国平均を下回ったことがわかりました。

自転車に乗る人のヘルメット着用は、道路交通法の改正で、ことし4月から努力義務になっていて、警察庁は7月時点の全国の地域ごとの「着用率」を調査し、14日、結果を公表しました。
それによりますと、全国平均の着用率は13.5%でしたが、関西2府4県では、いずれも全国平均を下回り、▼和歌山が12.6%、▼京都が10.5%、▼奈良が8.3%、▼滋賀が7.2%、▼兵庫が6.2%、▼大阪は4.2%でした。
着用率が最も高かったのは愛媛県で59.9%で、地域ごとの差が非常に大きくなっています。
警察庁によりますと、全国でことし7月末までに起きた自転車乗車中の事故で死亡した人は167人で、このうち9割にあたる150人がヘルメット非着用だったということです。
今回の結果について大阪府警は「着用率が低いのが実情で、啓発活動に力を入れる必要がある」としていて、今月21日から始まる秋の全国交通安全運動で重点項目に掲げ、呼びかけを強化していく方針です。