モロッコ地震 大阪の料理店主 募金箱設置し母国支援呼びかけ

北アフリカのモロッコで発生した地震では、これまでに2900人以上が死亡するなど大きな被害が出ています。
大阪にあるモロッコ料理店では、店頭に募金箱を設置して支援の呼びかけを始めました。

大阪・北区でモロッコ料理店を営むモロッコ出身のジャズーリ・ムスタファさん(54)は、日本時間の9日朝、地震の発生からおよそ1時間後に現地で暮らす兄からの電話で事態を知ったということです。
家族にけがをした人はいないということですが、友人たちの安否を確かめたり、現地の報道を繰り返し確認したりするなど、居てもたってもいられなかったといいます。
現地から送られてきた写真のなかには住宅が大きく崩れた様子が写っていて、ムスタファさんは「被害が大きかった地域では地震が珍しいんです。モロッコの地方の村では土でできている家が多く、揺れに弱い。本当に悲しく、驚きました」と話していました。
モロッコ有数の観光地で、ムスタファさんの家族や知人が暮らすマラケシュでは揺れへの不安から多くの住民が夜も屋外で過ごしているということです。
ムスタファさんは13日、店頭に募金箱を置いて支援の呼びかけを始めました。
ムスタファさんは「自分は日本にいるので、ふるさとを思うことくらいしかできませんが、できるかぎりのことはしたいと思っています。みなさんもできる範囲で支援をしていただけたらありがたいです」と話していました。