懐かしい無塗装の銀色電車復活 南海高野線 和歌山

南海電鉄は、60年以上活躍する古い車両を昔のデザインに戻して運行することになり、和歌山県橋本市の高野線の駅には鉄道ファンなどが集まりました。

昔のデザインに戻されたのは、南海電鉄のステンレス製の車両、「6000系」です。
1962年に運行が始まり、当初は無塗装のデザインでしたが、その後は、青とオレンジのラインカラーが施されていて、鉄道ファンからは「昔のデザインを復活してほしい」という声が寄せられていたということです。
このため、南海電鉄は、当時の姿に戻した6両編成の電車を用意し、高野線の一部の区間で運行を始めました。
13日は午前8時半すぎに、橋本市の林間田園都市駅のホームに、無塗装の懐かしい銀色の車両が入ってくると、待ち受けていたファンが、写真を撮ったり、片開き式の珍しい大きなドアなどを眺めたりしていました。
神戸から来たという60代の男性は「子どものころに乗りました。わたしと同年代なので懐かしい」と話していました。
南海電鉄・運輸車両部の岸上俊さんは「この車両の復活をきっかけにこの電車でいろいろなイベントを考えたい」と話していました。