関東大震災と阪神・淡路大震災 被害比較する企画展

関東大震災の発生から100年となるのに合わせ、神戸市で28年前の阪神・淡路大震災と関東大震災の被害の様子を比較する企画展が開かれています。

この企画展は、神戸市の「人と防災未来センター」が開いたもので、AI=人工知能を使ってカラー化された関東大震災当時の写真など約30点が展示されています。
このうち、関東大震災発災直後の火災の様子を撮影した写真はカラー化されたことで激しい火の手が広い範囲で上がっていたことがよりわかるようになり、阪神・淡路大震災と同様に、地震後の火災が被害を広げたことがわかります。
また、2つの震災で倒壊した住宅の写真が並べられた展示では、ともに1階部分が潰れてしまっている様子が見てとれ、1階部分の耐震化の重要性がわかるということです。
このほか2つの震災では地元の神社が同じように倒壊した様子も紹介されています。
人と防災未来センター運営課長の森川徹さんは「約30年前の地震と100年前の地震、どこが同じなのかを学んでもらい、今後の防災のために何ができるのか考えてもらいたい」と話していました。
この企画展は来年1月28日まで開かれています。