京都市 秋の観光シーズンを前に“オーバーツーリズム”対策

本格的な秋の観光シーズンを前に、いわゆる「オーバーツーリズム」が懸念される中、京都市は、外国人観光客などにマナーを守るよう呼びかける啓発活動や、臨時バスの増便などの対策をまとめました。

京都市内では、これから紅葉のシーズンを迎えますが、ことしは、新型コロナによる行動制限がなくなり、インバウンド需要も回復傾向にあることから、観光地に旅行者が集中することでさまざまな弊害が起きる、いわゆる「オーバーツーリズム」が懸念されています。
このため、京都市は、11日、新たな対策を発表し、地下鉄京都駅や烏丸御池駅に電子看板を設置し、英語や中国語などで、観光で守ってほしいルールやマナーを呼びかけるとしています。
また、来月(10月)には、通訳のガイドが、外国人観光客を対象に、京都の観光地を回りながら、歴史や文化とともにモラルやマナーを伝えるツアーを行うことにしています。
さらに、混雑の対策として、▼観光客が少ない朝や夜の時間帯に行われているイベントや、混雑の予測などを紹介するパンフレットを配布するほか、▼駅と観光地を結ぶ臨時バスを増便するなどとしています。
京都市は、「市民生活と調和した持続可能な観光になるよう、引き続き、取り組みを進めていきたい」としています。