子育て世代の夫婦が対象 泉大津市で防災について学ぶ催し

大雨による被害が各地で相次ぐ中、大阪・泉大津市では、子育て世代の夫婦に災害のリスクなどについて学んでもらおうという催しが開かれました。

この催しは、日頃忙しく、訓練などに参加する機会が少ない子育て世代にも防災の意識を高めてもらおうと、泉大津市が開いたものです。
10日は、出産を控えた夫婦が育児について学ぶ教室の一角にブースが設けられ、危機管理課の職員が大雨による災害のリスクなどについて、説明しました。
泉大津市では、1時間に最大で100ミリの雨が降るなどした場合、大津川が氾濫し、川から2キロほど離れた市の中心部も水につかると想定されています。
このうち、中心部にあるスーパーでは、ベビーカーの赤ちゃんが座る位置まで水につかるおそれがあることを説明すると、参加した夫婦は「ここまで水が来るんですか」と驚いた様子でした。
また、ブースでは、避難所で使える赤ちゃん用の折りたたみ式テントなどの防災グッズも紹介されました。
参加した30代の夫婦は「自宅に備蓄品などはなく、災害は、ひと事と捉えていました。これをきっかけに備えについて考えようと思います」と話していました。
泉大津市の政狩拓哉危機管理監は「子育て世代は、日頃忙しく、備えが十分にできていないケースが多いので、地域にどんな災害のリスクがあるのかをまず知ってほしい」と話していました。