京都の上賀茂神社で4年ぶりにカラスのしぐさまねる「烏相撲」

世界遺産の京都の上賀茂神社で、カラスのしぐさをまねて、無病息災などを祈る「烏相撲」が4年ぶりに行われました。

京都市北区の上賀茂神社に伝わる「烏相撲」は、神様が姿を変えた「八咫烏」が神武天皇の軍勢を勝利に導いたという言い伝えにちなんだ神事です。
毎年9月9日の重陽の節句に行われていますが、新型コロナの影響で、ことしは、4年ぶりの開催となりました。
神事では、烏帽子と白装束をまとった2人の氏子が、カラスが踊るようにぴょんぴょんと跳びはね、「立砂」と呼ばれる円すい状の砂に弓矢と刀を立てかけました。
そして、「カーカーカー」、「コーコーコー」とカラスの鳴き声をまねて呼びかけ合い、無病息災と五穀豊じょうを祈りました。
このあと、境内の土俵で、地元の小学生16人が相撲を奉納し、投げ技などが決められると、訪れていた人たちから大きな拍手が送られていました。
相撲を奉納した小学6年生の男の子は「緊張して練習のように勝てませんでしたが、周りの声援に勇気づけられて、楽しく取り組みができました」と話していました。
京都府八幡市の50代の男性は「カラスをまねた動きがコミカルでおもしろく、子どもたちの相撲からは元気をもらいました」と話していました。