滋賀 多賀大社で「古知古知相撲」 相撲で作物の出来占う

相撲の勝負で、来年の作物の出来を占う伝統の「古知古知相撲」が滋賀県多賀町の多賀大社で行われました。

「古知古知相撲」は、多賀大社に古くから伝わる豊作を感謝する秋祭り、「古例祭」の神事の一つで、東方が勝てば、来年は豊作になると言い伝えられています。
9日は、境内に設けられたおよそ4メートル四方の土俵で、氏子の若者2人が東西に分かれて、相撲の3番勝負を行いました。
土俵の周りには、多くの参拝者や観光客が集まり、まわし姿の2人の氏子が組み合う様子を写真に撮ったり投げが決まると歓声を上げて拍手を送ったりしていました。
勝負は、「多賀の里」というしこ名の東方が2勝1敗で勝ち、来年は豊作になると占われました。
小学生の娘と大阪から訪れた40代の女性は「子どもに伝統行事を見せたくて来ました。相撲は迫力があり、ふだんはこういったものを見る機会がないので、面白かったです」と話していました。