奈良 斑鳩町の古墳から大量の土器や鉄製の大刀見つかる

奈良県斑鳩町にある古墳から大量の土器や鉄製の大刀などが見つかり調査した町の教育委員会などはこの地域の古墳時代の歴史を知る上で貴重な資料だとしています。

土器などが見つかったのは斑鳩町にある舟塚古墳です。
古墳は法隆寺の参道近くにあり町の教育委員会が奈良大学の学生とともに石室の構造を詳しく調べるため去年3月から3回にわたって発掘調査を行いました。
その結果、石室の内部から副葬品とみられる37点の土器のほか、いずれも鉄製の大刀2本と馬具などが見つかりました。
教育委員会などによりますと出土した土器の型式から古墳は6世紀後半に作られたと考えられ同じ町内にある藤ノ木古墳よりも古くその時代の地域の歴史を知る上で貴重な資料だということです。
調査した奈良大学文学部文化財学科の豊島直博教授は「石室を床まで調査するのはめったにできないことで学生には良い経験をしてもらった。藤ノ木古墳の出現とどういう関係があるのか今後調べていく必要がある」と話しています。
現地説明会は9日に行われ、学生も説明を行うということです。