兵庫県警 GPS搭載の緊急通報装置 今月から貸し出し

ストーカー行為などから被害者を速やかに保護するため、兵庫県警は、今月からGPSが搭載された緊急通報装置を希望者などに貸し出す取り組みを始めました。

貸し出される緊急通報装置は、緊急時にボタンを押すと、警備会社がGPSで位置を特定して110番通報し、近くの警察署から警察官が駆けつける仕組みになっています。
県警では、この装置を55台用意していて、希望者や、警察が必要があると判断した人を対象に今月1日から貸し出しを始めました。
兵庫県警によりますと、去年1年間にストーカー規制法違反の疑いで検挙した事件は前の年より22件多い110件で、DV=ドメスティックバイオレンスの認知件数も前の年より152件多い3783件で、いずれも増加傾向にあります。
兵庫県警人身安全対策課の岩崎智也次席は「ストーカーやDVは重大な事件につながる可能性があるため、緊急通報装置を活用して、被害者の身の安全の確保などに努めていきたい」と話していました。