万博パビリオン ルーマニア“開幕までに間に合わない可能性”

再来年の大阪・関西万博で、パビリオンを自前で建設するとしている東ヨーロッパのルーマニアの政府代表が大阪市を訪れ、建設会社との契約が難航し、開幕までに建設が間に合わなくなる可能性があるとして、市に支援を求めました。

大阪・関西万博では、参加を表明している153の国と地域のうち60か国が独自にデザインしたパビリオンを自前で建設する方針です。
この方針で参加を予定している国のひとつ、東ヨーロッパのルーマニアで万博を担当するフェルディナンド・ノギー 政府代表が6日、大阪市を訪れ、高橋徹 副市長らと面会しました。
このなかでノギー氏は「建設に向けて全力を尽くしているが、課題がたくさんある。特に気をもんでいるのは建設会社のことだ。多くの会社が契約を断っている」と述べ、建設会社との契約が難航し、開幕までに建設が間に合わなくなる可能性があると強い懸念を示しました。
そのうえで、建設に向けた手続きの迅速化など市の支援を求めました。
こうした声が出ていることに対して大阪市の横山市長は「国ごとに相談や不安の内容は違うと思うので、内容に沿って迅速に対応できるよう国や博覧会協会と連携を強化していく」と述べました。

海外パビリオンをめぐっては6日、新たに5か国目が建設に必要な「基本計画書」を大阪市に提出しました。
関係者によりますと、提出したのはルクセンブルクだということです。