兵庫 香美町 香住漁港 ベニズワイガニの初競り

日本海に面した兵庫県香美町では、今月(9月)1日にベニズワイガニ漁が解禁されたことを受けて、5日朝、今シーズン初めての競りが行われました。

関西で唯一、ベニズワイガニ漁を行っている香美町の香住漁港では、5日朝早くから水揚げされたばかりの朱色のベニズワイガニ、24トン余りが大きさや形ごとに選別され競り場に並べられました。
午前6時半、鐘の合図とともに競りが始まると、仲買人たちが次々と競り落としていき、最も高いものは1匹50万円の値がつきました。
ベニズワイガニは甘みが強く味が濃いのが特徴で、多くが加工されて流通しますが、香住漁港では長年培った独特の漁法によって生きたまま水揚げされるものもあり、鮮度がよいものは刺身やしゃぶしゃぶで食べることができます。
こうした鮮度がよいベニズワイガニは、地元の旅館をはじめ京阪神の飲食店などでも人気を集めているということです。
兵庫県ベニガニ協会の福本好孝 会長は「台風の影響を心配しましたが、予定どおりシーズンをスタートできてよかったです。多くの人に香住に足を運んでもらい、まずは食べてもらいたいです」と話していました。
香住漁港のベニズワイガニ漁は来年5月末まで行われます。