阪神優勝なら経済効果872億円余 専門家が試算

セ・リーグの首位を走る阪神タイガースは、18年ぶりのリーグ優勝までのマジックを15としていますが、優勝した場合の経済効果は872億円余りに上るという試算を専門家がまとめました。

経済学が専門の関西大学の宮本勝浩名誉教授は、阪神タイガースが優勝した場合の関西での経済効果を、阪神ファンの数や過去のデータなどをもとに試算しました。
それによりますと、ことしは去年よりも観客が51万人増加すると見込まれることから、球場までの交通費や入場費、グッズ代は合わせて56億円余り増加するとしています。
また、優勝に向かって勝ち進むことで盛り上がった阪神ファンが、飲食店などにお酒を飲みに行ったり自宅でお酒を飲んだりする回数がいつもの年より3回増えると仮定し、その経済効果は325億円に上るとしています。
このほか▼優勝の祝賀セールや▼グッズの売り上げなどもあわせた経済効果は関西全体で872億2114万円と見込まれるとしています。
宮本名誉教授は「コロナ禍の反動からスポーツファンの消費意欲が高まっているのに加え、18年ぶりのめったにない優勝のチャンスということで非常に大きい数字になると思って間違いない。もしオリックスも優勝すれば関西経済はかなり活気を帯びてくると思って期待しています」話しています。