万博 海外パビリオン「タイプX」案に10か国余が関心示す

再来年の大阪・関西万博で、海外の国が独自に建設するパビリオンの準備が遅れていることを踏まえ、実施主体の博覧会協会は、箱形の建物を建てて各国に外装などのデザインを委ねる、「タイプX」と呼ばれる案を示しています。
これについて、これまでのところ10か国あまりが関心を示し、数か国が具体的な検討を進めていることが関係者への取材で分かりました。

大阪・関西万博では、60か国が自前でバビリオンを建設する「タイプA」と呼ばれる方式で、あわせて56のパビリオンを建設する方針を表明していますが、準備が遅れている国もあり、大阪市に建設許可の申請に向けた「基本計画書」を提出したのは韓国とチェコ、モナコの3か国にとどまっています。
準備を加速させるため、博覧会協会は、参加国に費用を負担してもらったうえで、組み立て式で箱形の建物を建てて各国に内装や外装のデザインなどを委ねる提案を示していて、8月末までに回答するよう求めていました。
「タイプX」と呼ばれるこうした方式について、関係者によりますと、これまでに10か国あまりが関心を示し、このうち数か国が具体的な検討を進めていることが分かりました。
博覧会協会が最終的なとりまとめを進めています。
政府や博覧会協会は、こうした支援策を通じて再来年4月の開幕に間に合うよう準備を加速させる考えです。