漆の産地 京都 福知山で「漆かき」盛ん

良質な漆の産地として知られる京都府福知山市で、木から樹液を採取する「漆かき」の作業が、いま盛んに行われています。

福知山市夜久野町には漆の木がおよそ1500本あり、採取される質の良い「丹波漆」は主に文化財の修復などに使われています。
いまの時期は樹液の出る量が特に多く、漆かきの職人で、伝統技術の保存活動にも取り組むNPO法人理事長の高橋治子さんは早朝から「漆かき」に追われています。
漆の木は鎌で樹皮を薄くはがし、専用のカンナで切れ込みを入れると乳白色の樹液がにじみ出てきます。
高橋さんはヘラを使って手際よく採取していました。
高橋さんは「いまは量が多いだけでなく質も安定した漆が出る時期なので頑張ってたくさんとりたい」と話していました。
「漆かき」は9月いっぱい行われ、ことしはおよそ2キロの採取を見込んでいるということです。