滋賀 高島 産卵控えたアユを放流 びわ湖の漁獲量安定目指す

びわ湖のアユの漁獲量を安定させようと、滋賀県高島市で、25日からアユの放流が始まりました。

滋賀県は、びわ湖のアユを安定して漁獲できるように、昭和56年から毎年、産卵を控えたアユの放流を行っています。
25日は、放流のためにびわ湖の河口近くに整備された滋賀県高島市の人工河川に体長およそ15センチほどのアユ、およそ1トンがトラックで運びこまれ、ホースを使って次々と放流されました。
放流されたアユは、人工河川の中で数日ほどで卵を産むということで2週間ほどすると卵がふ化してびわ湖へ流れ込んでいくということです。
びわ湖のアユは、この春、各地で不漁となり、産卵場所として重要な姉川も水が濁り、環境が悪化していて、県は来月(9月)下旬にかけて、去年より7トン多い19トンのアユを放流し漁獲量の回復につなげたいとしています。
滋賀県漁業協同組合連合会の佐野高典 会長は「ことしのアユ漁は、なかなかとれずたいへん厳しい年でした。放流で、安定した産卵量を期待したいです」と話していました。
滋賀県水産課の久米弘人さんは「きょう放流したアユが順調に産卵して、アユ資源の維持、増大につながればと思います」と話していました。