大阪で重い障害がある人たちが勉強方法を紹介し合うイベント

脳性まひなど重い障害がある子どもたちの学びを支援しようと、20日、大阪市で、障害がある大学生らが勉強方法を紹介し合うオンラインイベントが開かれました。

このイベントは、脳性まひなど重い障害がある患者と支援者がつくる団体が大阪市の会場を拠点にオンラインで開き、脳性まひの障害がある小学3年生から30代までの9人が学校や家庭で実践している勉強方法を互いに紹介し合いました。
このうち、高知大学4年生の渋谷友哉さんは、手足が不自由なため言葉で伝えて代理の人に書き取ってもらう「代筆」を活用した勉強方法を紹介しました。
家庭学習では、家族による代筆が中心でしたが、中学生以上になると教科の専門性が高まり、家族だけでは難しくなってきたため、社会福祉協議会などに相談し、近所の人や地元の高校生にも代筆をしてもらう支援体制を整えたということです。
参加者からは「書いて覚えることが難しい場合、どのように暗記すればいいか」という質問も寄せられ、渋谷さんは「声に出して、繰り返し音読して覚えるのも有効です」と答えていました。
神戸市の小学6年生の男の子は「参加できて楽しかったです。これからもっと勉強を頑張りたいです」と話していました。
渋谷さんは「みんなの話を聞き、私自身も刺激になりました。これからも自分の経験を伝え、さらに若い世代に少しでも役立ててほしいです」と話していました。