京都 古都の夜空を焦がす「五山送り火」

京都のお盆の伝統行事、「五山送り火」が16日夜に行われ、多くの人が古都の夜空を焦がす様子に見入りました。

京都の「五山送り火」は、毎年8月16日の夜に京都盆地を囲む5つの山々に文字や形を炎で描く伝統行事です。
ことしは、15日に近畿地方を縦断した台風の影響が懸念されましたが、予定どおり、午後8時に点火が始まりました。
一番東に位置する「大文字」をはじめに5分おきに「妙法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居形」の文字や形が夜空に浮かび上がりました。
16日夜の京都市内は送り火を見る人でにぎわい、このうち京都市上京区の西陣織会館の屋上では鑑賞会が開かれ、およそ300人が参加しました。
訪れた人はじっと眺めたり、写真に収めたりしていました。
京都市に住む20代の女性は「京都の夏の行事なので、見られてよかったです。こうした行事がずっと続いてほしいです」と話していました。
警察によりますと、ことしの「五山送り火」には去年より4900人多いおよそ2万5600人が訪れたということです。