台風影響 河川の状況(15日午後3時)

台風影響 河川の状況(15日午後3時)

国土交通省のデータによりますと、15日午後3時現在、近畿地方では京都府と兵庫県、和歌山県で氾濫危険水位を超えている河川があります。
京都府は▼京丹後市にある川上谷川の橋爪橋観測所と、佐濃谷川の出合橋観測所、▼福知山市にある牧川の上川口観測所と、和久川の榎原観測所、兵庫県は▼豊岡市にある稲葉川の伊府観測所、▼香美町にある矢田川の村岡観測所、和歌山県は▼新宮市にある熊野川の日足観測所です。

【京都 舞鶴で橋が流される】
京都府舞鶴市によりますと、市内を流れる伊佐津川にかかる境谷橋という橋が流されているのを、午前1時20分ごろに市の職員が確認したということです。
この橋は歩行者のための木造の橋で、増水したときには橋全体が壊れないように一部が流されることを前提につくられているということです。
伊佐津川は近くにある観測所で、午前0時ころに「氾濫危険水位」を超えていました。

【京都 綾部で浸水被害】
綾部市物部町の集落では近くを流れる犀川から水があふれて流れ込んで、90軒ある住宅のうちの多くが床下などの浸水被害を受けたということです。
この地域に住む人によりますと、水は15日午前0時半ころから流れ込みはじめ、一時は川のようになったと話していました。
地域の人たちは夜明けとともに玄関先の泥をはき出したり、ごみを回収したりしていました。

【綾部市課長の話】
記録的短時間大雨情報が発表された京都府綾部市では市内を流れる犀川の水があふれたという情報が相次いでいるということです。
綾部市防災・危機管理課の余田陽一課長は「現在、雨は小康状態となっていて市役所周辺では霧のような状態です。これまでに市内の物部町を流れる犀川が越水し床上浸水の被害が生じたという情報があるほか、山に置いてあった木材が土砂と一緒に家屋の手前まで押し寄せたという情報もあります」と話していました。
その上で余田課長は「台風は北上していて、これからが本番だと思うので緊張感を持って対処し、明るくなったら、市内全域の避難所を開設していきます」と話していました。