中国人の日本への団体旅行解禁 京都の旅館は期待

中国政府がコロナ禍で制限してきた中国人の日本への団体旅行を10日に解禁したことについて、京都市内の旅館では併設するレストランなどの利用者が増えるのではないかと期待しています。

京都市左京区にある旅館は、宿泊は個人の旅行客が中心ですが、併設するレストランや宴会場では新型コロナの影響が出る前まで中国からの団体客を受け入れていました。
ことしに入り、海外からの旅行者も増えていることから、宿泊者数はコロナ前の水準まで戻りつつありますが、レストランや宴会場の利用は7割から8割ほどにとどまっています。
中国からの観光客には、食事や部屋の質にこだわり高い金額を支払う人もいるということで、中国からの団体旅行が本格的に始まれば、売り上げがコロナ前の水準に回復するのではないかと期待しています。
一方、人手不足が深刻化していて、宴会が増えることで対応する従業員をどこまで確保できるかなど懸念もあるということです。
旅館のおかみ中西裕子さんは「コロナで減った売り上げがようやく戻りつつある中、観光客が増えるのはとてもありがたいです。今回の解禁が日本のことを海外の人にさらに知ってもらうきっかけになってほしいです」と話しています。